先日中古のマンションを都内で購入しました。
これまで生きてきた中でもっとも大きな額の買い物でしたし、それなりに勉強もしつつ購入に踏み切ったわけです。
が、購入のフローの中で一つだけ後悔していることがあります。それは仲介手数料に関すること。
ぶるぶると言います。
金融業界に長く勤めており、その知識を活かして金融やお金、不動産についてお役立ち情報を発信中です。
今回のテーマは「中古マンションの購入で失敗したこと」です。
実体験ですが、これからマンションを買おうかと考えている方のご参考になればと思い、書くことにしました。
どうぞご覧ください。
1.中古マンション購入で後悔していること
数ヶ月前に初めて中古マンションを購入しました。
中古マンション購入にあたり、登場人物は3人。
中古マンション購入の関係者
- 買主(購入希望者=ぼく)
- 売主
- 不動産仲介業者
中古マンションを購入する際には、様々な費用や手数料が発生しますが、中でも仲介手数料は非常に大きな額になります。
仲介手数料は、不動産仲介業者に払うもの。
売主と買主が両方払います。
まさに、この仲介手数料で、僕はミスを犯したのです。
2.仲介手数料を払う流れ
買いたい人と売りたい人は、不動産仲介業者が繋いでくれます。
条件が合えば、その物件の購入に進むことになりますが、無事に契約成立となった場合は、仲介業者に「仲介手数料」を支払わなければなりません。
払うタイミングは以下のような流れ。
流れ
- 買主(僕)が購入を決める
- 契約をする(頭金を売主に払い、仲介手数料の一部を業者に払う)
- ローンの本審査が降りる
- ローンを実行し、同日に売主と買主で物件の受け渡しをする
- 仲介手数料の残りを業者に払う
業者にもよるかと思いますが、契約をするとき(買いますという意思表示のとき)に、頭金と一緒に「仲介手数料も一部ください」と業者に言われます。
僕は仲介手数料はローン実行時に払うと考えていたため、急に言われて少しテンパりました。
(急に言う業者も業者ですが...)
3.仲介手数料の額

仲介手数料は、宅地建物取引業法の中で、算出方法が決められています。
その上限は
(物件価格)×3%+6万円+消費税
です。
物件が5,000万円だと、仲介手数料は170万円にもなりますし、かなり大きな費用ですよね。
ここで注目したいのは、仲介手数料は「上限が」3%+6万円であるということ。
上限なので、実はこれ以下でも法的に問題はないのです。
4.値引きについて
不動産を購入するときは、値引き交渉は当然すべきです。
僕は当然、売主に対して値引き交渉を行いました。交渉した結果、500万円もの値引きに成功しました。
これについては結構うまくいったなと思います。
一方、値引きは実は2つありまして
- 物件価格の値引きを売主に交渉する
- 仲介手数料の値引きを業者に交渉する
僕は一つ目はしっかりとできたと思いますが、2つめの「仲介業者への値引き交渉」は忘れていたのでした。
というより、タイミングを間違えていたのです。
要するに、僕はローン審査をしている時に業者に交渉していくものだと思っていたのですが、実は契約の時に仲介手数料の一部を支払わなければならないのです。
思っていたよりも早く支払いを求められてしまい、かつそのときはこちらもやや急いで契約をしてしまいたい気持ちがありました。
- 売主への値引き交渉がうまくいったので、売主の気が変わらないうちに契約をしてしまいたい。
- 他にも購入を考えている買主がいるらしく、その人がより高値で買いたいと言い出すと困る。
このような状況下、僕は仲介手数料の値引きをするタイミングを逸してしまい、そのまま支払うことになってしまったのです。
5.値引きは必ずできるとは限らない
売主への値引きにしても、仲介業者への値引きにしても、必ず応じてもらえるとは限りません。
しかし、言うだけ言って見ることが大事です。
言われた方も、契約は進めたいわけですから、検討はしてくれるでしょうし。
僕は売主への値引き交渉を実施し、それを仲介業者に手伝ってもらったのもあり、仲介業者への値引き交渉まで現実に出来たかどうかは分かりません。
が、カードとしてチラつかせておくことは、やっても良かったかなと思っています。
原因は、僕が仲介手数料の支払うタイミングをしっかりと把握していなかったことです。
ぜひみなさんもお気をつけください。
中古マンションは、買うと決めたら契約に移りますが、
ポイント
契約時に、頭金と一緒に仲介手数料の一部を払わなければならない
ということです。
終わり