母は60歳を超えたのですが、そんな母が趣味から転じて、お小遣い程度の収入になる副業を始めているので、その内容をご紹介します。
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母が60歳を超えて始めた副業がありまして、趣味の延長線上にもかかわらず収入を増やす一つの手段になっています。
がっつりと稼げているわけではなく、お小遣い程度の副業なのですが、趣味からのスタートですので、苦もなく続きます。
その内容はハンドメイドでバックを作り、ネットで販売すること。
具体的な経緯や内容をご紹介します。
1.60歳を超えた母の趣味から始めたハンドメイド副業が素敵だった
母は昔から裁縫が好きでした。
僕ら子どもが小さい時には、小さなバックや洋服を作ってくれましたし、服が破れても大抵はすぐに修復可能。
とは言え、最近は子どもも全員独立しましたし、特に縫う必要があるものもなく、作る必要があるものもなく。
すっかりと裁縫からは遠ざかっていたのでした。
ある日、近所でフリーマーケットをやっていたので母と覗いてみたところ、そこには古びているけどおしゃれなお皿やグラス、中古のジーパンや服などが売っていました。
母がハンドメイドの小さなバックが2,000円くらいで売っているのを見つけて言ってきました。
「あんな小さな手作りのバックが、あんな高い値段で売ってる...」
母はそれが衝撃で、やや納得がいかないようでした。おそらく母から見て、そのバックはあまりに小さく、あまりにテキトウな作り。
母「あんなバックだったら、私だって作れるよ」
としばらくの間ブツブツと言っていたので、
僕「じゃあ作って試しに売ってみたら??」
つまるところ、このやり取りが発端でした。
それからしばらくして、母は、こんなバックを作っていました。

2.ハンドメイドバックのネット販売
母へバックを作ってみて、出来が良ければネットで販売することを提案しました。
最近はメルカリなどで販売したりできますし、僕自身もヤフオクでの出品経験もあったので、販売するやり方や、出品のフローを教えることはできました。
問題はどうやって売れそうなものを、利益が出るように安く作るかでした。
そこで着目したのは着物の生地。
母は着物も趣味でしたので、着物仲間との交流から、古い着物や、使えない着物生地が安くネットで買えたり、着物生地の工場で安くもらえることを知っていたのでした。
ジャンク品と化し、ほぼ捨て値で売っている着物や、古い着物の生地そのものをネットで仕入れます。
それを、得意な裁縫スキルでスピーディーに裁断し、ミシン技で丁寧につなぎ合わせていきつつ、バックの形に整えていきます。
メインの生地だけではなく、他にも細々した部品が必要です。例えば、がま口の部品、ジッパー、取手部分の素材。
これらは専用のショップに行けば安く買えます。
内側のポケットには違う生地を使ったりして、ちょっとしたこだわりを入れることも忘れません。
それらを丁寧につなぎあわせていきます。


最初はやはり製作に四苦八苦していたものの、数をこなしていると慣れていったようで、5〜10時間くらいゆっくり作業していれば、バックが一個作れるようになっていきました。
作りさえすれば、あとは販売するだけ。
アップする写真の撮影用に、大学時代に購入したデジカメを母へ譲りました。撮影方法や画像のアップロード方法を教え、いざ販売。
とは言え、正直本当に売れるかどうかは不安でした。価格設定も適切なのか分からなかったですし、そもそもニーズがあるかどうかも。
しかし、調べてみると同じようにハンドメイドバックやハンカチ、アクセサリーをネットで売っている人はそれなりにいましたし、それらはある程度売れているようでした。
かつ、当時はこの「着物生地のバック」の競合がほとんどいない状態でしたので、うまく行けばポツポツと売れるのではないかと踏んでいました。
その時は意外にすぐにやってきました。
初めて売れたのは、出品して一週間ほどしたある日。
ヤフオクにて。
3,000円で落札されたのでした。
母が嬉しそうに話してきたのは忘れられません。
今では、一個のバックが4,000円、5,000円近くで売れるそうで、それをひと月に5〜10個程度作成するそうです。
最近はバックだけでなく、財布の製作にも手を出し、楽しそうに作っていますよ。

3.感じたことと、まとめ
意外にやってみれば、高齢の母でもネットビジネスが出来るということが分かりました。
もちろん、一ヶ月に100個も200個も量産できるものではないし、ニーズもないでしょう。
よって、月に数十万円稼げると言ったものではないです。生地など原価代を差し引き、3〜5万円弱程度の稼ぎです。
が、今回のように趣味からでも収入を得られる方法は意外にもあるのだなあという教訓が得られました。
今回は、スタートするにあたり、特に初期投資やリスクもなかったですし、気持ちがあるかどうかだけで始められました。
ハンドメイドのネット販売は、随分と敷居も低いですし、楽しい人はずっとやってても飽きないようなので、コツコツと楽しんでやりたい人にはおすすめですよ。
終わり