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転職直後でも住宅ローンの審査は通るのか?実体験と元金融機関勤務の経験から解説

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転職してから間もない時期に、住宅ローンの審査は通るのかを解説します。

実体験込みです。

 

疑問

転職を考えているけど、転職したら何年間か住宅ローン組めないのかな?少なくとも不利になる?

住宅ローンを組んでから転職をすべきだろうか。

というご心配にお答えします。

 

ぶるぶると言います。

金融業界で長く働いており、大手金融機関本部で融資制度の設計や審査にも携わったことがあります。

その経験を踏まえ、金融関連の情報を発信しています。

 

今回のテーマは「転職と住宅ローン」。

 

よく「転職したら住宅ローンは組みにくくなる」などと巷で言われていますよね?

どのくらい本当なのでしょうか。

 

ぼく自身も転職をして住宅ローンを組みました

実体験と金融知識を踏まえ、解説します。

 

 

1.転職直後でも住宅ローンの審査は通るのか

 

転職直後」とはどのくらいのことを指すのでしょうか。

以下の分けて解説します。

  1. 転職して1年以上
  2. 転職して1年未満

 

転職して1年以上

 

まず、転職して1年ちょっとのケースを解説します。

 

僕の実体験ですが、転職して一年ちょっとで住宅ローンの審査に通りました

メガバンク系でローンを組んだのですが、担当者は「転職して1年経っているから大丈夫」と仰っていました

つまり、「転職して1年未満は不可」というルールがあるということが分かります。

 

他行にも審査を出したのですが、事前審査落ちした銀行もあります。

 

銀行は、審査を落とした理由を開示しません。よって、転職歴が理由なのか、年収なのか、はたまた他に理由があるかはわかりません。

 

僕の事例から1つ言えることは、

ポイント

転職後1年未満だと通さないが、超えていればOKというルールがある銀行が存在する

ということです。

 

 

転職して1年未満

 

転職後1年未満のケースはどうでしょうか。

 

ここからは実体験ではないので、一般論になります。金融機関で審査を担当した経験も踏まえ、解説します。

 

結論から申し上げて、残念ながら、1年未満はかなり厳しいと思われます。

 

僕が利用した銀行の担当者も、「1年たってるから、大丈夫です」という言い方でした。

確かに、これだけを以って、他の銀行もすべて同じだとは言い切れません。

 

が、「おそらくほとんどの銀行が難しいだろう」と思う理由があります。

ポイントは、転職後のその人の給料が分かるか分からないか、なのです。

 

年収の証明のため、審査の時には源泉徴収票確定申告書などを銀行に提出することになります。

これは、1月から12月までの年収ですよね。一般的には、その年の12月か、または年明けに会社から交付されます。

 

もし、転職して半年くらいの方であれば、一番新しい源泉徴収票の年収は、転職後の会社の年収ですか?前の会社の年収ですか?

 

転職して間もないケースですと、

「大半の月は転職前の会社からの給料で、一部の月だけ新しい会社の給料

こうなりませんか。

 

年収を証明する資料に、今働いている会社からの給料が反映されていない、またはほとんど反映されていない。

これは金融機関にとっては、審査を通す上で厳しすぎる条件です。

 

 

審査の目線は、一にもニにも、三にもキャッシュフローです。

この人、カネ返せるの?いくら稼いでるの?

 

そのような中で、年収金額を証明するものがない、また予想もできない、となりますと、審査担当者がその稟議を通そうにも、「この人、返せます」という説得力を出すことが極めて困難です。

 

 

ところが、転職して1年以上経っていれば、直近の源泉徴収票にも新しい会社からの給料がかなり反映している状態だと考えられます。

「この人はこのくらいの年収がある」という数値が、かなりはっきり見えてくるんです。

 

 

 

2.転職が悪いのではない

 

勘違いしてはいけないのは、「転職自体が悪いわけではない」ということです。

転職すると、住宅ローンに通りにくい」は、まあまあ正しいとしても、転職をすることが社会的に信用を損なう、ということではありません。

 

ただ、その人の年収データがないので、「審査のしようがない」というのが正しい表現ではないかと思います。

 

たまに「転職すると住宅ローンも通らなくなるし、信用情報が悪くなるよ」なんていうとんでもない勘違いをしている人がいます。

転職と信用情報は全くの無関係です。

 

少なくとも1年経てば、住宅ローンを通してくれる銀行は間違いなくありますから、転職自体を思いとどまるのはもったいないことです。

 

 

 

3.例外ケース

 

そのほか、ネットで語られている内容の真偽や、例外ケースをお話します。

 

転職して1年経っても通らない

転職後、何年経っているかというルールで言えば、1年未満でも貸してくれる銀行はあると思われます。

結局は、転職後の年収の予想がつけばいいという話です。

 

しかし例外もあり得ます。

例えば転職して1年以上経っていたとしても、直近5年で3回も転職している、など。

また、社会人歴が2年ない、などなど。

 

 

住宅ローンは、30年とか35年など、本当に長期間の融資です。

その時の目線で大事なのは、一番は年収ですが、二番目は安定感です。

 

ローンを組む際には、その人が安定的に返済できるか、安定した年収を維持できそうか、を見ます。

もちろん、10年後、20年後なんて分からないのは当然なのですが、「この人はちゃんと働き続ける人だろうか?」という観点が非常に大事なのです。

 

この観点から、頻繁にコロコロと職場を変える人は、「仕事が続かない人なのかな」と思われてしまうということです。

全員がそうとは言いませんが、そう思われやすいということを認識しておきましょう。

 

転職を頻繁にしすぎると、審査が通りにくくなると一般的には考えられます。

 

 

キャリアアップの転職なら通るという噂

 

「もっと挑戦したくて、外資系企業に転職しました!」

というケースで、年収も上がったような場合を、いわゆる「キャリアアップの転職」と呼ぶとします。

 

「前の会社がきつくて、楽な会社に転職したんです。年収はダウンしましたけど、今の時代ワークライフバランスですよね。」

こういう転職を「後ろ向きの転職」と呼ぶことにします。

 

ネットで一部言われているのは「キャリアアップの転職」であれば、転職直後でも住宅ローンが通る、という話。

 

正直言って、この真偽に対しては、ぼくは否定的です。

何がキャリアアップかなんて、捉え方は人それぞれですし、年収が下がったからと言ってもキャリアアップだってあり得ます。

ベンチャー企業への挑戦とか、そうでしょう。

 

あくまで判断は年収なんですよ。

ネットで言われていることの真相は、「キャリアアップであれば年収が上がっていることが多い」からだと考えられます。

要するに、キャリアアップかどうかなどではなく、転職後の年収がどうなったか、という話です。

 

そして、年収が分かるということは、それなりの期間が経っていて、源泉徴収など年収を証明する書類があるということ。

多分、一年くらいは経っている状態でしょう。

 

結局年収の話をしているだけなのです。

 

 

 

4.まとめ

 

転職をした後に住宅ローンの審査に通るかどうかを解説させていただきました。

 

金融機関で融資制度の設計や審査に携わった経験から申し上げますが、「融資の審査は、キャッシュフロー」です。

「いくら稼いでいて、いくら返せるのか」

これだけです。

 

融資の担当者は、稟議を書いて、上司や本部に提出します。

この人に5,000万円貸します。年収は◯◯万円で、月々◯万円支払えるので、返せると思います

という「説得」をするのです。

 

しかし、肝となる年収データがないと、どうでしょう?

どうやって説得しろというのか、難しいですよね。

 

ですので、転職直後であれば、1年は待ちましょう。

1年経てば、出る銀行はあります。

ぼくが実例です。

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

終わり

 

 

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ぶるぶる

金融やお金、ポイントやお得な情報を発信しています。 金融庁勤務の経験があり、現在は外資系企業に勤務しながら、金融やお金について日々研究しています。 お金に対する若者の不安を取り除き、日本を活性化させることが目標です。 ぶるぶると言う名前は、単に青色(ブルー)が好きだから。

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