銀行員が、その知識や経験を活かしつつできる副業をご紹介します。
ぶるぶると言います。
金融業界で長く働いており、現在は外資系企業で働きつつ情報発信中です。大手銀の営業現場や本部での勤務経験もあります。
そんな僕が、銀行員ができる副業を12個ご紹介します。

メガバンクのみずほ銀行でも人事制度が変わり、副業を限定的に許可したようですので、副業を考え始めた銀行員は必見。
銀行員も、業務以外にも色々と幅を広げることで、今後のキャリアのリスクヘッジにもなりますから、「副業なんて怪しい...」と言わずに、まずはご一読いただければと思います。
目次(好きな章に飛べます)
1.クラウドソーシング
クラウドソーシングは、仕事を依頼したい人と、仕事を探している人のネット上のマッチングの場。
検索すれば様々なジャンルの依頼が出ていますので、応募しましょう。受注ができると、依頼内容に取りかかれます。
納期内に求める水準のタスクをこなせば、報酬ゲットです。
ここで銀行員のあなたは、ライターの仕事をやってみましょう。
ライターの仕事とは
◯◯について、2,000文字程度で解説記事を書いてください。
単価:1文字1円
といった感じで応募があります。
例えば、最大級のサイトであるクラウドワークス。

ダイエットや健康食品などの感想記事などもありますし、中には
カードローン、住宅ローン、カーローン、ファクタリング、個人債務整理などの金融全般に関する記事
などの募集も。
こういった仕事は、専門性の詰まった質の高い記事を求めていますので、業界経験者でないと申し込めないものも多いです。
まさに銀行員のあなたにうってつけ。
ご自身の融資経験や審査、リスク管理などを活かした記事を、他の誰よりもいとも簡単に書けるでしょう。
ちなみに、2,000文字と言うと多いと思うかもしれませんが、今この記事を読み進めていただいて、冒頭からここまでで約800文字くらい。
1,000文字ってそんなに多くないです。詳しい分野であれば、2,000文字3,000文字は意外に15〜30分で書けるものですよ。
おすすめのサイトは
の2つが有名です。
この2つは、何と言っても案件数が豊富です。

2.不動産投資で稼ぐ
銀行員の方であれば「なんだ、不動産投資か、はいはい」と思われたでしょう。
しかし、それこそが強み。
普通の人は、

と、わからないことが多すぎて、一瞬で腰が引けてしまいます。
しかし、銀行員にとって、不動産は結構身近ではないですか?
営業現場では取引提案に絡めることもありますし、不動産マーケットは金融マーケットと関連性が高いです。
要するに銀行員は不動産業界を「知らないようで、一般人より圧倒的に知っている」状態。
不動産投資は、そのスキーム内で融資やローンを活用することもありますが、その点での知識は誰よりも十分。
返済戦略も、売却する出口戦略も、実はだいたい分かっているのです。
かつ、年収も素性もしっかりしているので、ローンは通るでしょう。今使えるスペックを十分に活用するという観点も大事。
最近はAIを使った不動産投資の会社も出てきました。
という会社を見てみましょう。
RENOSYというブランド名で、不動産投資事業を展開しています。
最近上場した新しい会社で、結構野村證券やメガバンク、citiなどからの転職者も増えています。
こういった新ジャンルは、知っておくだけで銀行員としての業務にも活かせますし、営業の方であればお客さんとの話題にもいいかもしれません。
知っている分野で、新しいトレンドを学ぶという、いい機会だと思いますよ。
無料セミナーなどに一度足を運んでみることもいいでしょう(僕は不動産投資セミナーはいくつも参加したことがあります)。
3.銀行員の知識やスキルを売る
最近は、自分のスキルを空き時間を使って販売することが出来ます。
代表的なサービスは
メインサービス
- ココナラ
- タイムチケット
例えば「ココナラ」というサイトを一例でご紹介します。
以下のようなスキルが販売されているのです。

上記のように、転職経験者の転職相談などや、社内恋愛経験者の恋愛相談など。

と感じられるかと思いますが、こんな内容でも、世の中にアドバイスを求めている人がいるということです。
銀行員特有のスキルとしては、例えば
銀行員のスキル販売の一例
- 「資格取得(証券外務員や証券アナリストなど)のアドバイス」
- 本部経験者であれば、「エクセルやパワポ技の伝授」
- 「銀行への転職の相談」
- 「売れ筋の投資信託をアドバイスします」
- 法人営業担当者であれば「経営面の資金繰り(キャッシュフロー)の相談に乗ります」
- 「法人営業経験者が御社の財務諸表をチェックします」
- 「あなたに合った住宅ローンの選び方相談」
- 海外駐在した経験ある人なら「香港駐在が決まったあなたが事前に知っておくべきことをアドバイス」
意外にできること、多いですよね?

自分のスキルを売ることで、自分が持っている専門性がはっきりと見えてきますし、順調に稼げれば、将来「◯◯コンサルタント」として自分で事業を始めることも視野に入ってくるかもしれません。
有名なのは
おすすめサイト
- ココナラ
- タイムバンク
4.電子書籍を販売する
「自分のスキルを売っていく」という観点で、もう一つ面白いのはAmazonなどで電子書籍を販売するというもの。

と腰が引けた方もいると思います。
しかし、分厚い本を一冊書き上げる必要はありません。文字数にして、1万〜2万字程度でも出版できます。
(ちなみに、この記事はここまでで約3,000文字。)
Amazonの電子書籍サービスKindleで電子書籍を読んだことがある方であれば、Unlimitedというものがあるのをご存知でしょうか。
unlimitedは、アマゾンプライム会員なら無料で読めるのですが、ほんの10分で読めてしまうような小さな本もたくさん売っています。
仮にここに出せば、「◯ページ読まれれば◯円」という感じで報酬が入ってきますし、本自体に500円などの値段をつけて販売できるので、売れればその70%ほどの印税が入ってくる仕組み。
ご自身で得意な分野や、詳しい分野は何かあるのではないでしょうか?
また、成功体験ばかりでなくても大丈夫。
ご自身の失敗談でも、他人へは何らかの示唆を与えられるもの。
5.noteで稼ぐ

特定のスキルがある人はnoteで記事を作り、販売するという方法もあります。
noteは、誰でも文章や画像、音声や動画などを使ってクリエイターになり、その内容を販売することができます。
文章であれば、1記事で数千字〜1万2万字ほどが多く、500円、1,000円や中には3,000円くらいで販売されているものも。
テーマは色々ですが、noteはネット上で誰でも文章をコンテンツとして販売できるプラットフォームです。
コンテンツ販売を主眼に置いていますので、ただの日記のようなブログとは違い、noteは「お金を出してもその情報が欲しい」と思わせるような内容が求められます。
一見ハードルが高いようにも見えますが、値段次第では売れますし、あなただけが知っているような独自のコンテンツを組み入れれば、日本のどこかにその情報が欲しい!という人が必ずいます。
6.メディアを運営する
この流れで「自分のスキルを売る」という観点からもう一つご紹介。
自分でサイトを作って、メディアやサイト、ブログを運営してみてはいかがですか?
まさに、当メディア(ブログ)も、同じ考えに基づいて運営しています。要するに、自分の知識や経験をメディアにして発信しているのですね。
サイトを開設し、自分の経験に基づいた知識を使って、分からない人へ解説記事を執筆していくのです。
収益の仕組みとしては、Googleが提供している広告をサイトに貼ることで、広告収入を得られたり、サイトから物やサービスが売れれば、アフィリエイトフィーがもらえます。

実はブログは、多くの人がそういうイメージを持っています。
「今日は洋食屋◯◯に行って、ハンバーグを食べました!デリシャス!!」
サイト運営は日記ではありません。
メディアを使った情報発信です。
サイトの趣旨を決め、クオリティを上げ、サイトのブランディングを考えます。
サイトへの集客、ロイヤリティの上げ方など難しいことも多いですが、まさにビジネスそのものです。
勉強にもなります。

例えば最近では、虎ノ門や赤坂などで法人営業をしている担当者からの声で、「IT企業のお客さんとの話についていけない」という声があります。
「SEO?」
多くの銀行員はSEOという単語の意味すら知らないでしょう。しかしこれはこれで危機感を持ってもいいのです。
先ほども解説したように、思いのほか「他の人が知らないけど、自分は結構知っている」という分野はあるものです。
銀行のスキルだけに限定しなくてもいいですよ。
例えば韓流がすごく好きな女性であれば、それを解説したサイトでもいいですし、オペラがものすごく好きという銀行員もいましたね。
そういう知識をお金に変える手段があるのが現代です。
メディアの運営に興味を持たれた方は、当サイトでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
7.写真を売って稼ぐ
自分のスキルを売るという観点で、先ほど「銀行のスキルだけに捉われなくてもいい」と言いました。
写真が趣味なら、その写真を売るという手段もあります。
目的を持って写真を撮影することでスキルの向上にもなりますし、世の中でどのような画像が商用として利用されているのかの感度も上がります。
次第に、売れる写真、売れない写真がわかって来るでしょう。
有名なサイトは以下です。
ポイント
- Snapmart
- Imasia
個人的にチャレンジしてみたところ、自分の写真は自分のサイトで使った方がいいかなという判断でこちらは撤退しましたが、中には思いも寄らない写真が一枚50円などで売れたりしますし、積み重なると大きいです。
以下のようにテーマ別に期間を絞って写真の募集があります。狙っていけば写真の技術とお金稼ぎが両方できて楽しく続けられるでしょう。

8.ハンドメイド作品を売る
趣味の流れで稼ぐ方法をもう一つご紹介。
裁縫や小物作りが好きだったり、興味があればハンドメイド作品をネットで販売するという方法も。
友人の奥さんは編み物が好きで、ちょっとしたタオルやマフラー、冬用のニット帽などをネットで販売していました。
また僕の母も裁縫が好きで、ハンドメイドでバックや財布を作り、それをヤフオクやメルカリで販売しています。
僕の母のケースは日中仕事をしていないからこそではありますが、奥さんが専業主婦だったりする場合は、奥さん主体で協力しながら作品を作っていくことも楽しいのではないでしょうか。
9.社宅の空きスペースを活かす
ここからは少し毛色が変わりますが、お小遣いを稼ぎつつビジネスを学ぶという観点で良いものです。
個人的な経験上、銀行員は社宅が充実していると思います。中には、夫婦二人で3LDKなどを格安の家賃で住めているケースも。
こういった方は必ず「部屋が余っていて、雑多な物置と化している」と言います。

流石に、賃貸として人に又貸しなどは難しいしグレーでしょうけど、物を保管してあげることでお金を稼ぐことができます。
スペースシェアリングサービスとも言いますが、有名なモノオク(monooq)というサイトをみてみましょう。

使っていない部屋がありますので、ご利用いただける方を募集しています! 荷物にお困りの方、ご相談ください!
このような感じで募集を出し、料金を設定可能です。
6畳の部屋を30日あたり25,000円とか、半分のスペースを15,000円などで貸し出すことができます。
しばらく転勤がなさそうなタイミングであれば、検討してみても良いでしょう。
代表的なサイトはモノオク(monooq)です。
10.車を貸し出す(カーシェア)
銀行員、特にメガバンクの方は全国転勤が付き物ですよね。
地方から関東圏に転勤して、車を持て余していませんか?
結婚して自分と奥さんの車の2台持ちで、無駄だったりしませんか?
そういう方は、カーシェアで車を貸し出すのも一案です。
週末しか利用しないような方であれば、平日貸し出しておけばいくらかの収入になります。
特に、普通のレンタカーではあまり借りれないような外車をお持ちの方は、他人へ貸す抵抗感がないのであれば、かなり良い値段で貸し出すことが可能です。
有名なサイトはAnyca(エニカ)。

実は外資系企業の社員の中で、この副業は結構流行っていたりします。最初から貸し出す目的で、状態のいい中古の外車を買ってしまう人も。
ツードアのスポーツカーなどは、なかなか自分では買わないので人気のようです。
11.アンケートで稼ぐ
ここからは少しお小遣い稼ぎヨリになります。
アンケートに答えていくだけで、ある程度の収入を得ることも可能です。
たとえばマクロミルというサイトであれば、多くのアンケート案件を取り揃えています。

Web上で答えるアンケートのほか、特定のテーマで一定期間毎日記録する「日記形式アンケート」、オンラインのインタビューや商品モニター、座談会出席などの案件があります。
アンケートの種類、内容や量により報酬は違いますが、高単価案件を狙いつつ、うまくスキマ時間を活用できれば、それなりのお小遣いが手に入ります。
アンケート内容は毎日追加されていきますが、高単価案件は締め切りになってしまうのが早いので、常にチェックしましょう。
12.ポイントサイトで稼ぐ
最後に、当サイトでも多くの記事を用意しているポイントサイト関連です。
ポイントサイトとは、特定の条件をクリアしていくとポイントが貯まるサイトです。
特定の条件とは、クレジットカードを申し込んだり、銀行口座の開設、無料セミナーへの参加や、不動産売却の一括見積もりの申し込みなど。
こういった条件をクリアすると、1,000円〜5,000円クラスや、中には30,000円ほどのポイントがもらえたりします。

と、やや落胆した方もいらっしゃると思いますが、実は貯まったポイントは現金出金が可能なので問題ありません。
「ポイントサイトで稼ぐってどういうこと?」
という方はこちらの記事をどうぞ。
まとめ
銀行員に向いている副業をご紹介しました。
僕自身も銀行で働いた経験があり、その経験や、金融業界のツテなどを元に解説しているものです。
ちなみに、ここまでで約8,000字弱。
このくらいの分量でも約8,000字ですので、ご紹介したような電子書籍やnoteなどのコンテンツを作成するハードルは、そこまで高くないことがお分かりいただければと思います。
銀行や金融業界に勤めていると当たり前にことでも、実は業界の外の人は驚くほど金融知識はありません。

自分が当たり前だと思っている知識や経験が、実はお金に変わる可能性を秘めていることに気づいていただければと思います。
また副業をすることは、これからの時代おすすめです。
というのも、副業をすることで他のビジネスが分かります。これから銀行員の知識だけで食べていけるほど甘くはなさそうですよね。
もはや、トヨタの対抗相手はフォルクスワーゲンではなく、AmazonやApple。
銀行の競争相手はソフトバンクやFintech企業、もしかしたらAmazonだったりGoogleだったり。
そんな中で、今のキャリア一本でいくことのリスクは高いと考えています。投資でもリスクヘッジはした方がいいですよね。
キャリアも同じ。
ぜひ、いろんなビジネスを見てみて、自分の幅を広げていきましょう。
終わり